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猫の大冒険 野良猫と家猫

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夫婦ブロガー けー
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こんにちは!夫婦ブロガー、けーです。

数あるブログの中から当ブログをご訪問いただきありがとうございます。

猫の大冒険 野良猫と家猫

猫たちは日々の生活の中でどんな大冒険をしているのでしょうか?

近所でよく会う猫ちゃんたちはどこから来て、どこに行くのか気になったことがあると思います。

今回はそんな猫ちゃんたちの大冒険の様子を行動範囲のデータから紐解いていきます。

猫の生活圏 メス猫とオス猫の違い

イギリス、ケンブリッヂ大学で1988年に行われた調査では、屋外で暮らしているメス猫の平均生活圏サイズは42エーカー(0.169㎢)、オス猫は153エーカー(0.619㎢)に及ぶという結果が出ています。

生活圏(せいかつけん)とは、猫が日常的に行き来する範囲のことで、「ホームレンジ」(home range)とも呼ばれます。

しかし、猫の生活圏の広さは食料の豊かさによって大きく影響されます。

十分なエサがある場所におけるメス猫の生活圏が0.2エーカーまで小さくなり、逆にエサがあまりない場所においては1,000エーカー(4.047㎢)まで広がることが、別の観察で確認されています。

また、自由に放浪しているオス猫の生活圏は、バラバラです。

これは、メス猫の生活圏が食料の豊富さによって決まるのに対し、オス猫の生活圏が、主としてメス猫の存在によって決まるためだと考えられています。

メス猫を求めて歩き回る結果、生活圏がメス猫の約3.5倍にまでなってしまうのです。

野良猫と家猫の違い

家猫放し飼いと野良猫での行動範囲は大きく異なり、放し飼い猫では家からの最大移動距離は、平均136.9メートル、移動範囲面積は平均0.0145㎢という結果が出ました。

野良猫の行動範囲と比較すると非常に狭いものです。これは、家に帰ればエサが用意されており、野良猫のように遠出してまで獲物を捕らえる必要性が無いからです。

この観察で、猫の生活圏の広さは食料の豊かさによって大きく影響されるということが証明されました。

家猫の好奇心

猫は好奇心が旺盛なので、窓から外の景色を見ていると行動範囲を広げ、そこに行きたくなります。

保護猫のような元々は外で暮らしていた猫は特に外に出たがったり、一瞬の隙をついて飛び出したりします。

冒険心を抑えきれないんですね!

イレギュラーな冒険

猫は怖がりなので、飼い主に強く叱られた場合や何かが落ちてきて怖い目にあった場合は、自分の身を守るために外に出たくなって行動範囲を変えてしまいます。

そのようなイレギュラーな冒険は、猫にとっても飼い主にとっても望まない冒険ですね…。

猫にGPSつけてみた 著 高橋のら

前述まではイギリスでの調査データを基にお話ししてきましたが、日本でも面白い調査をしていて書籍化されている本の内容から猫の大冒険について見ていきたいと思います。

猫たちとの出会い

舞台は瀬戸内海に面した穏やかな場所、大分県の国東半島。

著者である高橋のらさんは東京から奥さんの実家がある国東半島に引っ越してきます。

標高100メートル、近隣には300メートル先に一軒住居があるだけという人里離れた場所で猫6匹と出会います。

その6匹の猫は、4匹の捨てられた兄弟猫と野良猫2匹でした。

兄弟猫をしま、ひでじ、ちー、ぷーと名付け、野良猫をしましま、くつしたと名付けて飼うことにしました。

4兄弟の子猫は家猫として暮らし、あとの2匹は自由に出入りしてご飯をねだるという野良猫の時と近い暮らしをしていました。

高橋さんが興味深いと思った猫たちの行動

生活をしているうちに高橋さんは興味深いことに気が付きます。

ご飯をあげる時間を朝5時と夕方5時の2回と決めていたのですが、4兄弟の家猫もあとの2匹もこの時間には不思議と集まってくるのです。

また、4兄弟の家猫はとても食いしん坊で高橋さんがキッチンに行くたびにご飯をねだられるので、朝5時と夕方5時に「犬のおまわりさん」が流れるようにしました。

初めのうちは不思議そうにしていた4兄弟ですが、半月ほど経つとはじめのイントロが流れると走って集まるようになります。

庭にもスピーカーをつけて音楽が流れるようにすると、自由な2匹の猫も音楽の意味を理解してすぐに集まるようになりました。

そこで高橋さんは「犬のおまわりさん」を歌うことで、猫たちが集まるか実験をしてみます。

しかし、高橋さんの歌では猫たちは集まってきません。

不思議に思い、さらなる実験として奥さんにピアノで「犬のおまわりさん」を演奏してもらいました。

なんとそのピアノの音を聞いた猫たちは、すぐに集まってきたのです。

どうやら猫には絶対音感のようなキーを聞き分ける能力があるとわかりました。

猫たちの大冒険

高橋さんは、人がいない山の中を猫たちがどのように行動しているのか調査するために、猫たちの首輪にGPS発信機をつけました。

夕方5時の夕飯を食べ終わった猫たちに装着し、翌朝回収するという調査を4日間行いました。

猫の行動からわかったことは下記のとおりです。

  • 行動開始は人が寝静まった後、深夜12時半頃~2時頃の間
  • 1晩の移動距離は4キロメートル弱
  • 時速650メートルほどで歩き、1時間半ほど歩くと30分から1時間の休憩を取る
  • いろいろな方向に移動するが、朝ごはんの時間に間に合うように戻ってくる

調査結果から猫たちは自分たちが今どこに居るのか、家までどのくらい時間がかかるのかを理解しているということが分かったのです。

まとめ

猫たちの大冒険はいかがでしたか?

野良猫や家猫、オスやメスによっても行動範囲が違うことがわかりましたね。

また、暮らしている環境でも猫たちの行動範囲に違いがあることもわかりました。

時間が正確にわかる能力、キーを聞き分ける能力や方向がわかる能力といったように猫にはまだしっかりと解明されていない能力がありそうです。

「猫にGPSつけてみた」はとても面白い著書となっています。今回ご紹介させていただいた内容は、ほんの一部だけです。

興味を持たれた方はリンクを下に載せておきますので是非読んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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